お店が集まる通りを歩けば、必ずリサイクルショップがある、というフィリピンに比べると、タイにはそれほど中古品店がありません。(
マーケットには中古品が多数販売されていますが)。あれこれ探して見つけた店舗について、ご紹介します。
こちらは、Phrom Phong駅から徒歩1分の、通り沿いにあるリサイクルショップ「サンミックス」。電化製品は扱っておらず、衣類や靴、バッグが中心です。日本語表記があったので、オーナーは日本人? と聞いたところ、タイ人の店舗でした。
高さ60cm×幅45cmくらいの小さな棚が550バーツ(約1,650円)でした。店内の撮影は、残念ながらNG。
続いては、同じPhrom Phong駅から徒歩7,8分のリサイクルショップ「ユーズドアンドサービス」。広告によれば、開店8年の店舗です。
店頭においてあった小型のコーナー家具は100バーツ(約300円)でした。店内の撮影は、またしてもNG。こちらの店は、炊飯器や電子レンジ・ミニコンポ・卓上照明など、小型の電化製品が中心のようです。ざっと見たところ、比較的新しく、傷や汚れもない、説明書つきの商品が並んでいます。
価格帯は、
・炊飯器:1,200バーツ(約3,600円)前後。
・ミニコンポ:2,000〜3,000バーツ(約6,000円〜9,000円)。
・電子レンジ:2,500バーツ(約7,500円)前後。
・卓上照明:1,700バーツ(約5,100円)。
・空気清浄機:3,000バーツ(約9,000円)前後でした。
オーナーのヌットさん。主に日本人から買い取っているそうで、日本語も達者です。「日本のお皿、高く買えますよ」と電話で話していました。店舗の2Fでは、家電修理もやっているとのこと。炊飯器の電源故障の場合、修理費700バーツ(約2,100円)。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は扱えません。
そうすると、モノの流れは
(1)タイで日本ブランド、あるいは韓国ブランドの家電が製造される。
(2)タイに住む日本人の駐在員が、その家電を買う。
(3)帰国する際に、家電をタイのリサイクルショップに売る。
(4)タイ人の中間層が、中古家電を買う。
こんな順番になっているのでしょう。
フィリピンでは、日本で使用された中古家電があふれていましたが、タイは、国内でも、回っているようです。
以前の記事でご紹介した、エコリングの羽東さんによると、
・白物家電はタイで大量に作られている。わざわざ日本から運ぶ必要がない。
(日系企業の電話帳を探したところ、富士通・日立・パナソニック・三菱電機・SHARP・SONY・東芝の工場が見つかりました)
・日本のテレビは規格が合わない。
などの理由が大きいそうです。
(そもそも、タイでは中古家電の輸入が規制されています。フィリピンも、そのはずですが。)
一方こちらは、エコリングさんのバンコク店。店内にはブランド物のバッグやジュエリー、ギフトなどが並びます。これは、日本で買取した商品の一部をタイに輸出したものです。
「品揃えが違いますから、負けることはありませんよ。」とは担当の伏見さん。
タイのスタッフは接客修行中!
ちなみに、タイでよく見かけるリユースのお店は"古本屋"です。1冊50バーツ(約150円)
前後で販売されています。
若者が集まる通りには、漫画やペーパーバックを扱う店舗。
こちらは、日本の雑誌・小説の専門店。地下鉄の通路にありました。
これは…… 古本屋というよりも、古本の塊でできた何か、でしょうか。
逆にフィリピンでは、古本屋には一軒も出会いませんでした。同じ東南アジアといえども、国それぞれに特色があります。別の国にいけば、また違うポイントが見えてきそうです。