テーブルの上に乗ってダンス、ダンス!
フィリピンといえば、歌と踊り。アロマゴミ処理場の、年端も行かない女の子たちも、"Nobady"の振り付けを完璧にマスターしていました。そこで、本場の、ダンスクラブに潜入取材をっ・・・・・・
すみません。嘘です。
こちらは、日本から輸入した中古品オークション、その名も"ICHIVAN YASUI AUCTION"のようすです。
「お客さんの表情と、場の流れを見ながら、品出しの順番や、開始価格を一瞬で判断して、かつ盛り上げていくんだ。これはテクニックだね。」と語るのはMCのエリック。
一つの商品にかける時間はせいぜい1分。その間に商品説明と、競売を、ぱぱぱぱっ、と行います。
このエキサイティングなオークションでは、日本で売れにくい商品を、リサイクルショップ数社から仕入れ、競りにかけています。
たしかに、大型収納家具や、
ベッドマットは、日本で中古品を買う事は、なかなかありません。寝具の中古品は、抵抗をもたれますし、収納付きの部屋が増えているからです。
家の広いフィリピン人にとっては、逆に品質のしっかりした大型収納家具は注目されており、特に、無垢材でできた「婚礼家具」は人気だとか。
この日は、高さ180cm×幅220cmのクローゼット×2に最高値の13,500ペソ(約27,000円)の値がつきました。
ちなみにベッドマットは1,000ペソ(約2,000円)で落札されました。
なんと、仏壇も1,500ペソ(約3,000円)で落札! 飾りとして使う、タンスとして使う、という用途のほかには、数少ない仏教徒が、本来の用途で使うそうです。
オークションの参加者は、リサイクルショップのバイヤーが中心。大口のバイヤーは、10t車一台分を買っていくときもあるとか。他にも、市長や芸能人、地方の有力者など、ステータスある人々が競りを楽しみます。客席はなんと映画館の座席を再利用!
「だから、"ゴミ"を出品でもしたら、クレームになります。日本ではニーズのない中古品を、こちらで販売しているわけです。」
「ジャンク品はジャンク品で販売できる先はありますし、そういうルートをいくつも持っていれば、結局、ゴミになるものなんてほとんど無いですよ。」とは主催者の吉田さん。
ニーズに合わせた、国際的なリユースを強く感じた日でした。見学させていただいた吉田さん、ありがとうございます!
オークションの情報は
コチラから。
posted by 瀬戸義章 at 18:51
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1カ国目「フィリピン」
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