2010年11月21日

フィリピンのリサイクルショップに聞きました

リサイクルショップのオフィスバスターズさんに、お話を聞きました。日本国内だけでなく、フィリピンでも店舗販売をされてらっしゃいます。輸出するのは、日本では不用となった中古什器です。

・フィリピンは2桁成長が続いており、ビルがどんどん建っている。オフィスの移転、拡張需要が大きい。
・法人向けの商材の購入層は、30代〜50代。
・新品は中国製がほとんど。中古品が売れるのは「日本人向けの商品である」という信頼性が高いから。
・オフィスバスターズ商品の印象は「よい品だけど少し高い」。
・新品で良いものを買おうとすると、日本より高くつく。フィリピン国内では生産できず、輸入しているから。

なるほど、経済成長著しい国では、オフィス用品の需要も高いわけですね。税関や役所のチェックがしばしば入るため、書類をきちんと保管せねばならず、結果として「キャビネット」「書庫」のニーズが高いそうです。

また、家庭向けのリユース品販売についても、お話をうかがいました。

・いまは店舗の一角に家庭向けコーナーを作っている。今後は、家庭向け商品の販売にも力をいれていきたい。
・「新品を買うお金はないが、仕事はあり、家はきれいにしたい人」が家庭向け商材のターゲット。
・海外で出稼ぎしている人が多い。(地球の歩き方によると、800万人以上が海外に出稼ぎ)
・フィリピンは5%が超富裕層、90%が低所得層。

たとえばフィリピンパブではたらく女性も、「出稼ぎ労働者」なわけです。日本で稼いだお金で、実家で日本の中古品を買っているのかも?


posted by 瀬戸義章 at 17:19 | Comment(0) | 予習編「と、日本では聞いたけど」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

『BASURA』ゴミ捨て場で生きる子どもたち

四宮浩監督のドキュメンタリー映画『BASURA』を見る。フィリピンのゴミ捨て場で暮らす人々を追った作品だ。↓これは予告編。



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story
マニラ近郊の巨大なゴミ捨て場の街「スモーキーマウンテン」には、40年以上にわたりゴミを拾って転売することを生業とする2万人以上の人々が暮らしていた。しかし、世界から貧困の象徴として注目されたことに耐えかねた政府は、1995年に街を突如閉鎖。生活の場を奪われた人々に対し仮設住宅が用意されたが住人の9割は仕事が見つからず、現在もそのほとんどが近隣にできた新しいゴミ捨て場で以前と変わらぬゴミ拾い生活を続けている。 

【バスーラとは】タガログ語で「ゴミ」を表す 。

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荷台にゴミを満載にして来るトラック。ゴミ捨て場の一角に止まろうと、スピードを緩めると、人々が取り囲むように集まってくる。そして、ゴミを下ろしたとたんにわっと群がる。手には先端の曲がった棒。すごい勢いでゴミをひっくり返し、漁り、ペットボトルなどの屑屋に持っていけば売れるモノだけを集める。大人も、子供も。5時間同じ事をして、稼ぎは100円。ぎりぎり生きていくための金額。彼らは"scavenger(ゴミ漁り)"とよばれている

ところで、日本ではゴミを捨てるときに分別し、素材ごとに個別回収され、再資源化される。それは、リサイクルと呼ばれる。

何が違うんだろう?


posted by 瀬戸義章 at 23:13 | Comment(0) | 予習編「と、日本では聞いたけど」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

日本が不用品を「輸入」してるかも。

今日は、ゴミ専門誌のアジア特集を取り寄せて予習しました。参考にしたのは『資源環境対策(2007年11月号)』『市民が作るごみ読本C&G (NO.10)』気になった点をメモメモ。

2010111801.jpg

【アジアのゴミ事情】
・アジアにおいて一人当たりのゴミ排出量がもっとも多いのは香港。次いでシンガポール、日本は第三位。
・アジア諸国のごみ問題は、安全・衛生・環境汚染が問題。ゴミ捨て場の崩落で100名単位の住人が死亡するなど、「ゴミで人が死ぬ」。
・インドやマレーシア、タイ、フィリピンのゴミ都市部は収集率70%。地方では40%に下がる。
・カンボジア、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムでは、廃棄物運搬や処理の許可制度、排出者へのマニフェストシステムなどを導入しているが、うまく運用できていない。

【国際3Rの問題】
・中古品の輸出は、安価であることから途上国には高い需要があるが、使用済みとなるまでの時間が短く、廃棄物の増大につながっている可能性がある。
・リサイクルされる再生資源については、リサイクルする過程での汚染の問題が生じている。
・民衆レベルのグローバルゼーションに対する考え方は「フェアトレード派」と「ローカリゼーション派」がある。3Rに関していえば、再利用やリサイクルができるのであれば廃棄物途上国に売ってもいい、という考え方が「フェアトレード派」。地域で循環するような形が望ましい、外国に運ぶなんてもってのほか、という考え方が「ローカリゼーション派」

【国際3Rにおける日本の動き】
・日本の輸出品のうち、重量ベースで1割がスクラップ品。
・日本から輸出された廃プラスチックの量は、1995年の約15万tが、10年後の2005年には1,050万tに増大している。
・有害廃棄物の越境について規制するのが1992年に発効したバーゼル条約。日本は、国際間での循環型社会を構築すべきだと2004年に提唱しており、国際流通の障壁を下げようとしている。適切にリサイクルできるならば手続きを簡素化すべき、という考え。これは、有害廃棄物の輸出増につながると、途上国政府やNGOから非難された。
・日本では最近、非鉄金属の国際価格の高騰やレアメタルの逼迫から、廃家電の国内処理だけでなく、途上国からの携帯電話などを輸入して、資源回収をしようという動きが出てきた。


なるほど。

収集率70%って意外と高いじゃん、と思ってしまった。でも、捨てるゴミの3割を道にばら撒いている、と考えると、やっぱ問題かも。

「中古品は使える時間が短いから、かえってごみが増えるんじゃ?」という視点は面白い。しっかり作った昔のものと、簡素に作った最近のものでは耐久性に差があるから、一概には言えないと思うけど。現地で実際に調べよう。

日本が不用品を輸入してる/しようとしてるとは知らなかった。深堀しよう。


posted by 瀬戸義章 at 00:58 | Comment(1) | 予習編「と、日本では聞いたけど」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月17日

ゴミをよこせと強盗殺人? インドネシアの廃棄物事情

現地を取材する前には予習が大事。ということで日本環境衛生センターの宮川様に、東南アジア、とくにインドネシアの廃棄物処理事情についてお話を伺ってきました。

・以前は政情が不安定だった。政情が不安定だと人も殺伐とする。「ゴミをここにおろせ」と揉めて、運転手が殺されたこともある。ゴミのなかから売れるものを集めるため。

・公務員に「インドネシアに粗大ゴミなんてありえません。大きいものは使えるじゃないですか」と言われた。日本は修理コストが高すぎる。

・インドネシアではリアカーでゴミを運ぶ。町内会単位で行われているが、これは戦時中、日本軍が導入した制度。衛生のための最低限の回収が精一杯。リサイクルするためにはなるべく上流工程で分別をしたいが、なかなかうまくいかない。たとえばコスト。極端な話、2種類の分別をすると、物流費が2倍になる。いまでさえ廃棄物処理費が自治体予算の20%を占めている。

・昔はレジ袋が資源として売れた。洗濯物みたく干されていた。いまは資源的な価値が下がり、捨てられるがまま。ヒラヒラと舞って、「白害」と呼ばれている。途上国は政府のガバナンスが小さいので、経済原則の働き方が大きい。

・日本製の製品はどんなに古くても信頼性が高い。

・インフォーマルセクターのフォーマル化が課題。つまり「ゴミ漁り」をいかに公的なリサイクル活動に持っていくか。

・2004年に小泉首相が、リデュース、リユース、リサイクルを国際的に推進するための「3Rイニシアチブ」を提唱したが、国レベルだけでなく、自治体レベル、つまり現場レベルでの交流が不可欠。

・アジアの中間層が増えたことを感じる。JICAの研修に20年間携わってきた感想。研修参加者には日当が1日4,000円支払われるが、以前は「1ヶ月研修に来るだけで、家族が一年間養えると言われ、国に仕送りが当たり前だった」。いまではふつうに日本で国内旅行をみんなしている。

うかがった中でも、とりわけ「修理」と「フォーマル化の取り組み」がポジティブな取り組みとして深堀できそうです。宮川様、ありがとうございました!



posted by 瀬戸義章 at 23:32 | Comment(2) | 予習編「と、日本では聞いたけど」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月15日

乾いているか濡れてるか? 東南アジアの分別事情

神戸市で行われた「アジア3R自治体間ネットワーク会合」に参加しました。

詳細は後日お伝えするとして、印象に残った点を箇条書き。

・カンボジアでは農村部から都市部への移住が急激に増えている。農村民はそもそも分別ということを知らないどころか、所構わずゴミを捨てる。きちんと袋にいれて捨てるように教育が必要。水分を含むものとそうで無いものに分別している。

・有機物か無機物か、での分別が多い。インドネシアのスラバヤでは72%が生ゴミなど、有機ゴミが多い。だからコンポストによる堆肥化が重要。

・プラスチック製品は、バッグやアクセサリー、置物などにリメイクしている。技術的にケミカルリサイクルがやりづらいから?

・タイではドイツの企業に固形廃棄物の処理技術、制度を学び、廃棄物排出量を半減した。

・ベトナムには「金属リサイクル村」「プラスチックリサイクル村」などのcraft villageがある。

各国とも日本とは全然違う考え方・取り組みもあるみたいです。実際に見るのが楽しみになりました。

posted by 瀬戸義章 at 23:15 | Comment(0) | 予習編「と、日本では聞いたけど」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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