今日は、ゴミ専門誌のアジア特集を取り寄せて予習しました。参考にしたのは『資源環境対策(2007年11月号)』『市民が作るごみ読本C&G (NO.10)』気になった点をメモメモ。

【アジアのゴミ事情】
・アジアにおいて一人当たりのゴミ排出量がもっとも多いのは香港。次いでシンガポール、日本は第三位。
・アジア諸国のごみ問題は、安全・衛生・環境汚染が問題。ゴミ捨て場の崩落で100名単位の住人が死亡するなど、「ゴミで人が死ぬ」。
・インドやマレーシア、タイ、フィリピンのゴミ都市部は収集率70%。地方では40%に下がる。
・カンボジア、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムでは、廃棄物運搬や処理の許可制度、排出者へのマニフェストシステムなどを導入しているが、うまく運用できていない。
【国際3Rの問題】
・中古品の輸出は、安価であることから途上国には高い需要があるが、使用済みとなるまでの時間が短く、廃棄物の増大につながっている可能性がある。
・リサイクルされる再生資源については、リサイクルする過程での汚染の問題が生じている。
・民衆レベルのグローバルゼーションに対する考え方は「フェアトレード派」と「ローカリゼーション派」がある。3Rに関していえば、再利用やリサイクルができるのであれば廃棄物途上国に売ってもいい、という考え方が「フェアトレード派」。地域で循環するような形が望ましい、外国に運ぶなんてもってのほか、という考え方が「ローカリゼーション派」
【国際3Rにおける日本の動き】
・日本の輸出品のうち、重量ベースで1割がスクラップ品。
・日本から輸出された廃プラスチックの量は、1995年の約15万tが、10年後の2005年には1,050万tに増大している。
・有害廃棄物の越境について規制するのが1992年に発効したバーゼル条約。日本は、国際間での循環型社会を構築すべきだと2004年に提唱しており、国際流通の障壁を下げようとしている。適切にリサイクルできるならば手続きを簡素化すべき、という考え。これは、有害廃棄物の輸出増につながると、途上国政府やNGOから非難された。
・日本では最近、非鉄金属の国際価格の高騰やレアメタルの逼迫から、廃家電の国内処理だけでなく、途上国からの携帯電話などを輸入して、資源回収をしようという動きが出てきた。
なるほど。
収集率70%って意外と高いじゃん、と思ってしまった。でも、捨てるゴミの3割を道にばら撒いている、と考えると、やっぱ問題かも。
「中古品は使える時間が短いから、かえってごみが増えるんじゃ?」という視点は面白い。しっかり作った昔のものと、簡素に作った最近のものでは耐久性に差があるから、一概には言えないと思うけど。現地で実際に調べよう。
日本が不用品を輸入してる/しようとしてるとは知らなかった。深堀しよう。
posted by 瀬戸義章 at 00:58
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Comment(1)
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予習編「と、日本では聞いたけど」
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