2011年03月28日

ジャンク品を使って優勝! スラバヤ工科大学のロボットたち

「ロボコン」をご存じでしょうか。NHKが毎年放送している、ロボット競技会です。国際大会"ABUロボコン(Asia-Pacific Robot Contest)"も開催されており、日本や中国、インドなどの大学が、ロボット技術を競い合っています。



(動画は2008年大会の様子)

インドネシアのスラバヤ工科大学も、強豪校の一つ。2001年に優勝した経験があります。この大学では、ロボットがジャンク品市場で集められた中古パーツで作られている、という話を聞いて、大学を訪れました。

……「ジャンク品でロボットを作っている」という情報だけで、車でキャンパス内を移動するような大学に、のこのこやってきました。

ところが、会う人会う人が非常に親切。ロボットを製作しているスラバヤ電子工学ポリテクニックまで、車で送ってもらい、実際の制作風景も見学させてもらいました。


2011032701.jpg
体育館のようなところで、ロボットの製作と試運転が行われています。


2011032703.jpg
学生が寝泊まりしながら作ります。


2011032702.jpg
過去のロボコンに出場したロボットが、並んでいました。このロボットに使われているモーターは、ジャンク品の再利用だそうです。


2011032705.jpg

2011032704.jpg
このキャタピラは、コピー機のパーツを流用しています。

夏に行われる2011年大会の最新型も見せてもらいましたが、残念ながら撮影はNGでした。


2011032710.jpg
この学部は、1987年にJICAのプロジェクトにより開設されました。校舎も日本のODAで建てられ、教授陣も日本で研修を受けています。どうりで、日本人に対する好感度が高いわけです。後日、ジャンク品市場まで、車で案内してくれました。


2011032709.jpg
大学から車で20分ほど走った先にある、「どろぼう市場」、Pasar Loak。様々なジャンク品が並びます。この中から、ロボットに使えそうな部品を見つけ出します。


2011032708.jpg
気性の荒いマドゥラ島出身者たちが店を構えているらしく、外に降りてカメラを構えていたら、危ない! と、車に連れ戻されました。


2011032706.jpg
案内してくれたのは左からバマ、ロディク、ルッキィ。いずれもスラバヤ工科大学の学生です。バマは2008年にインドで行われたロボコンに、操縦士として参加したこともあります。そんな彼から、質問を受けました。

「どうして、日本はエレクトロニクスが進んでいるのに、ロボコンは弱いの?」


2011032711.jpg
街のあちこちで家電やバイクを直している国と、壊れたら買い換える国の差、かな。

posted by 瀬戸義章 at 01:28 | Comment(0) | 7カ国目「インドネシア」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。