(動画は2008年大会の様子)
インドネシアのスラバヤ工科大学も、強豪校の一つ。2001年に優勝した経験があります。この大学では、ロボットがジャンク品市場で集められた中古パーツで作られている、という話を聞いて、大学を訪れました。
……「ジャンク品でロボットを作っている」という情報だけで、車でキャンパス内を移動するような大学に、のこのこやってきました。
ところが、会う人会う人が非常に親切。ロボットを製作しているスラバヤ電子工学ポリテクニックまで、車で送ってもらい、実際の制作風景も見学させてもらいました。

体育館のようなところで、ロボットの製作と試運転が行われています。

学生が寝泊まりしながら作ります。

過去のロボコンに出場したロボットが、並んでいました。このロボットに使われているモーターは、ジャンク品の再利用だそうです。


このキャタピラは、コピー機のパーツを流用しています。
夏に行われる2011年大会の最新型も見せてもらいましたが、残念ながら撮影はNGでした。

この学部は、1987年にJICAのプロジェクトにより開設されました。校舎も日本のODAで建てられ、教授陣も日本で研修を受けています。どうりで、日本人に対する好感度が高いわけです。後日、ジャンク品市場まで、車で案内してくれました。

大学から車で20分ほど走った先にある、「どろぼう市場」、Pasar Loak。様々なジャンク品が並びます。この中から、ロボットに使えそうな部品を見つけ出します。

気性の荒いマドゥラ島出身者たちが店を構えているらしく、外に降りてカメラを構えていたら、危ない! と、車に連れ戻されました。

案内してくれたのは左からバマ、ロディク、ルッキィ。いずれもスラバヤ工科大学の学生です。バマは2008年にインドで行われたロボコンに、操縦士として参加したこともあります。そんな彼から、質問を受けました。
「どうして、日本はエレクトロニクスが進んでいるのに、ロボコンは弱いの?」

街のあちこちで家電やバイクを直している国と、壊れたら買い換える国の差、かな。