2011年03月16日

"橋"のリユース? 大阪とインドネシアを結ぶ架け橋。

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ここは、インドネシアのジョグジャカルタ市。チョデ川に架かるこの橋は、実は、日本で撤去された橋が「リユース」されたものです。

もともとこの橋は、1968年の高度経済成長期、大阪府の守口市に建設された歩道橋です。時が経つにつれ、少子高齢化が進み、通学に使う児童が徐々に減っていきます。そして、近くに横断歩道ができたことなどから、日中の利用者数が二十人以下に減少しました。維持管理費用がかさむため、大阪府は撤去を判断します。

そんな中、2006年にインドネシアのジャワ島中部で地震が発生。大阪府の職員も、復旧支援のためジョグジャカルタへ駆けつけます。地震に伴って起きた土石流により、もともとあった橋は崩落していました。そこで職員が受けた要望の一つが、「撤去する橋があるのなら活用したい」。


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そこで府はプロジェクトを発足。協賛金を募って、歩道橋の点検・再整備やインドネシアへの運搬を行い、2008年2月に、チョデ川での設置が完了した、というわけです。

ちなみに、こうした橋のリユースにはいくつが前例があります。たとえば、あのマザーグースの歌で有名な「ロンドン橋」。1831年に造られたこの橋は、その役目を終えたとき、アメリカの投資家に売却されます。そして1971年アリゾナ州のレイクハバスに設置され、いまでも観光名所になっています。


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チョデ川で遊んでいた、近くに住む中学生のAji君に感想を聞いてみました。
「前は遠回りしなきゃいけなかったから、橋ができて便利」
通学の道のりが2km短縮されたそうです。


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橋の向こうは、3万人の学生が通うというGajah Mada大学、そして病院。緊急時に素早く移動ができるようになりました。

12月など、雨が多いシーズンは水深が深くなるようですが、今ははだいぶ浅い様子。と、いうのも上流から砂が流れ、堆積しているからだそうです。


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上は敷設直後の写真、下は2011年2月に撮影した写真。相当に砂が溜まっているようです。……橋が埋まってしまわない事を祈ります。




posted by 瀬戸義章 at 21:13 | Comment(0) | 7カ国目「インドネシア」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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