そこで進められているのが、「ゴミ」を燃料にする取り組み。過去の記事『ゴミでお料理? 東ティモールの「バイオマス・ストーブ」。』で取り上げたのは、ココナッツやトウモロコシの芯を燃料にできるクックストーブでした。
今回、ご紹介するのは、東ティモールのNGO「HABURAS」の取り組みです。このNGOは手作りのコンロと、廃材から作った燃料を販売するとともに、製法を各地に広めています。
燃料は、紙くずや木のチップ、コーヒーの殻からできています。
ちなみに、東ティモールのコーヒーはかなり評判がよく、コーヒーが苦手な自分でも、普通に飲めて、くどくないフレッシュな味と感じました。
そんなコーヒーの殻や、オフィスから回収した不要書類などを混ぜあわせ、圧縮し、乾燥させることで固形燃料を作ります。(この日は雨だったので、燃料を作っているところは見られませんでした)ストーブは7ドル、燃料も、薪より安い値段で販売しています。HABURASが販売したストーブは、およそ400世帯に利用されているそうです。燃料の普及だけでなく、5つの地域のコミュニティにこの製法を教えることで、「仕事」も創造しています。
また、現在、東ティモールでは、薪にするために多くの木が伐採されており、森林を守るため、薪に代わる燃料を広めたい、という狙いもあるそうです。
課題は、火力。薪と比べると、火が弱いと聞きました。
構造の工夫により燃焼効率を高め、火力を強化したのが、NPOコペルニクのバイオマスストーブでした。情報をシェアしたので、改善に努めてほしいです。