まずこちらは、トウモロコシ剥き器 VS 速さ自慢のベテランの競争! 東ティモールではトウモロコシが主食です。乾燥させたトウモロコシの実をむいて、茹でて食べるわけですが、実を剥くのは、なかなか労働。動画では、がしがし剥いでいますが、やってみたら結構手が痛いです。金属板をつかった簡素な剥き器を作れば、ベテラン以上のスピードで、剥いていくことができます。
水を効率的に運べても、悩ましいのが水質。往々にして汚染されていて、そのまま飲むわけにはいけません。そこで登場するテクノロジー。この「魔法の粉」を水に少しだけ入れかき混ぜて、
3分待つと、ほら、この通り!汚れが沈殿して、キレイな層とくっきり分かれています。
続いては、太陽熱で水を殺菌する「ソルバッテン」。
水をタンクに入れて、太陽光に当てることおよそ7時間。10〜30リットルの水を浄化することができます。旧来の方法は、薪を燃やして、煮沸消毒していましたが、その燃料代がかからずにすみます。
こうした、かんたんに自作できる。あるいは太陽熱を利用するなど、いわば工夫された"ローテク"が、最貧国のように、モノもエネルギーも限られている場所では、活躍します。
そして、もし資源が潤沢に使えなくなった社会が来るならば、脚光を浴びるのは、こうして、より省コストで働くようにリメイクされたテクノロジーなのでしょう。