ここは電気の届かない村。しかし、太陽光パネルで充電ができる"dライト"があれば、夜でも、あるいは暗い部屋でも、診察ができます。
それまで使われていたのは灯油のランプ。燃料代がかさむ上に、明かりは乏しく、煙が立ち込める代物でした。
「最果ての地にこそ、支援の手を差し伸べるべき。」
そんな理念の元、米国NPO法人コペルニクは、現地のNGOとともに、最貧困層へテクノロジーを届けています。
この村があるエルメラ県までは、東ティモールの首都ディリから、車で4時間。僻地への巡回診療を行っている、BAIRO PITE CLINICと共にやってきました。
4時間といっても、
こんな道々なので、それほど距離は離れていないかもしれませんが……
ふだんこの村には医師はおらず、助産師がお産に立ち会ったり、赤ん坊の発育状況を診断しています。緊急時は携帯電話で医師に相談していましたが、このdライトは携帯の充電もできる優れもの。ジェネレーターのある店で、25セント払って携帯の充電をしなくてもすみます。
太陽電池は、1954年にアメリカで発明され、人工衛星の電力供給に使われ、先進国に代替エネルギーとして普及しつつあります。その技術が、ここ東ティモールで、生活のために欠かせないものとして提供されています。「テクノロジーのリメイク」と感じました。