
まずは、首都プノンペン。宿泊したホテルのすぐ真向かいが、お土産屋さんが並ぶ通りでした。この"SMATERIA"は、イタリア人女性の立ち上げたNGO。

「イタリアのデザインと、クメールの技術をミックスさせた、ニューファッションよ」とパンフレットに書いてありましたが、なるほど、そのパンフレットもお洒落です。

蚊帳やバイクのシート、プラスチック袋を使って、バッグやポーチなどを製作・販売しています。ただし、素材は、すべてリサイクルしているわけではなく、新品も使っています。
(ブランド保護のためか、商品棚は撮っちゃだめ、と言われました)

お店の中でも縫製をしていました。カンボジアに全部で3店舗あり、全部で50名のカンボジア人女性が働いているそうです。貧困だったり、体が不自由な彼女たちに、仕事を提供することが、狙いです。

すぐ隣のお土産屋にも、お米を運ぶための袋をリメイクしたと思しきバッグが置いてありました。

こちらは、プノンペン市の南部にあるロシアンマーケット。

ここにも、たくさんのリメイクグッズが並んでいました。この魚のバッグは、もともと一つのNGOが作り上げたブランドですが、人気が出て、あちこちで真似されてしまったそうです。

ところ変わって、世界遺産のアンコールワットにほど近い街、シェムリアップ。ここでは、ハンディクラフトの展示会が行われていました。

このブースでは、カーペットを販売しています。工場で出た端切れを使って作っているとか。アメリカのNGOの活動です。

新聞紙やお菓子の包装をリメイクして、書類ケースやカードケース、バッグなどを作っているブースもありました。

番外。カンボジアに来る飛行機の中でも、新聞紙でできたバッグを持った女性を発見! オーストラリアの先生で、フランスで買ったものだそうです。
そういえば、フィリピンでも、こうやって廃材から盛んにリメイクグッズを作っていました。二つの国に共通するのが、経済的な貧しさと、街中のゴミの多さです。どちらも「ゴミ箱にゴミを捨てる」ということが習慣として根付いていません。ただ、フィリピンでは自国のNGOも取り組んでいましたが、カンボジアは外国のNGOがメインのようです。
でも、これだけあちこちでエコプロダクツを作っていて、競争過多にならないのでしょうか? その質問もふくめて、カンボジアで児童買春の撲滅にとりくむ「かものはしプロジェクト」共同代表の青木さんお話を伺いました。次回の記事でご紹介します!