チェンマイ旧市街地から、車で南へ約20分。工芸品のお店が2kmほど並ぶ通りの一角に、リサイクルショップ、『モノココ』があります。
お店の中は「和」のイメージで洗練されており、並ぶのは食器にテーブル、収納家具。ぱっと見て、中古品を販売しているとは思えません。
その理由は、こちらの倉庫にありました。ここでタイ人の職人が、家具や自転車を修理しているのです。
色を混ぜ合わせ、はげた部分の塗装を再現します。
表面のめくれた部分は、接着。
スムーズ引き出しの出し入れができるように、研磨をかけています。
このように、本格的に、こだわりをもってリペアしています。状態にもよりますが、1日に修理できるのは2人で4品だとか。
家具だけでなく、自転車も徹底的にメンテナンスして、見違えるようにしていました。現在は、家具と自転車の職人が、一人ずつ働いており、その下にそれぞれ弟子が修行中との事です。
こちらはユン店長。一番人気は無垢材の家具。大型家具でも、どんどん売れているそうです。
日本ではこうした家具はほとんど需要が無いため、粗大ゴミとして破砕される運命にありました。タイに運び、修理することで、再利用されているわけです。
『モノココ』は北海道に2店舗、そしてチェンマイに1店舗あります。経営するのは、ルーツ・オブ・ジャパンの湊社長。日本の良い文化を大切にしたい! もっと広めたい! という理念のもと、 「モッタイナイ」を無くす、ゴミゼロ社会を目指しています。
「日本の中古品を、タイで再生して販売するだけではありません。日本の着物を、タイで加工して、バッグを作り、また日本で販売するなど、双方向にいくらでも工夫ができます。そして、国によってニーズが違いますから、日本-タイだけでなく、世界中に展開することで、より多くの"不用品"を活かせるようにしていきます。SONYのような、世界的ブランドとしての、リサイクルショップを目指します!」
湊社長、ありがとうございました!