タイのソーシャル企業支援団体、Change Fusionの、Mr.Amarit(右)、Mr.Thanapon(左)にお話を伺いました。
――どういった組織なのですか?
「ChangeFusionは、社会的な発展を促進するための財団であり、開発プロジェクトや、社会企業支援を行っています。
タイでは、タバコ税や酒税の2%が、S.S.Sという社会福祉のための組織の予算となります。ChangeFusionはその団体に、事業提案することで、資金を獲得しています。
財団としてスタートしたのは8年前ですが、今のように社会活動にフォーカスしたのは、3年前からです。」
――オフィスを見ると若い人が多いですが、タイの学生はソーシャル企業への関心が大きいのでしょうか?
「全体から見るとごくわずかだと思いますが、最近は若者の関心が高まってきているようです。ここでは、3〜5年金融機関の仕事をしていた人や、経済学部出身の子がスタッフとして働いています。」
――日本でソーシャルな活動をしているNGOには女性が多い気がしますが、こちらではどうですか?
「ああ、それはあるかもしれません。じつはChangeFusionも、スタッフの6割が女性なんですよ。」
――具体的なprojectについて教えてください。
「僕(Amarit)は10のprojectを担当しています。新しいものに"Unlimited Thailand"があります。これは、ソーシャル企業を支援するprojectです。
社会的に意義のある事業に対して、5万〜50万バーツ(約15万円〜150万円)の資金援助やコンサルティングを行います。
スラムに住む女性が、廃材を利用して製品を作ることで、自立の支援をする"Thai song"や、バイオマス発電の"SUPREME RENEWABLE ENERGY"などが、このprojectが適用されるための審査に応募しています。」
――最後に、日本に向けたメッセージをお願いします。
「(Tahnapon)社会企業、ソーシャルエンタープライズという考え方をもっと知ってください。これからは、利益を上げるだけでなく、社会とwin-winの関係を作れるビジネスこそが成り立っていくと思います。」
ちなみに、オフィスのゴミはきちんと分別されていました。Mr.Amarit、Mr.Thanapon ありがとうございました!