2010年11月12日

ゴミタビのコンセプト

2009年8月、東京ビッグサイトで行われた「グッドデザインエキスポ」。腰の高さほどのテーブルの上に、あるいはコンクリ打ちっぱなしの床に、肩を並べるようにして、2,952点の作品がひしめきあっている。会場の広さは、サッカーフィールドの倍以上。そこに、車に家電、携帯電話、パソコン、家具、文房具や食器、介護用品におもちゃ、業務用設備など、あらゆるジャンルの製品やサービスがそろう。

どの製品もスポットライトを浴びて。

二次審査会を兼ねて一般展示が行われるこのイベントでは、アイデアを凝らした新商品や、ユニークなサービスが展示されている。

どの作品も、それができるまでに、さまざまなドラマがあったんじゃないかな。開発するために社内を説得したり、ユーザーの声を丁寧に読み返したり、これはいける!と 夢中で設計したり、こんな仕様無理っすよ、と音を上げたり、こうしたらいい、ああしたほうがいいという意見の妥協点を探ったり、何度作り直しても歪んでしまったり。

そうやって多くの人が頭をひねらせ、世界中から材料を探し、運び、組み立て、また作り直してできたモノたち。

そうか、モノには意思が込められているんだ。会場に立ちながら、そう感じた。

でも、ね。

僕が前職(株式会社ウインローダー)でやっていたことは、不用品の回収とリユース、リサイクル。このサービスの二次審査を受けるために、そして来場者に紹介をするために、会場に立っていたんだ。

不用品の回収をしていれば分かること。

部屋に入らなくて捨てられるソファ。3ヶ月で買い換えて捨てられるテレビ。引越しでまだ使えるけど捨てられる洗濯機。お亡くなりになった方の部屋からまとめて捨てられる食器・衣服。それを毎日毎日、引き取っていく。

ずいぶんと僕たちはモノに対して無慈悲だ。これだけ頑張って作って、一生懸命売っているのに。

モノに意思が込められているなら、きっと僕らは「意思の無駄遣い」をしているんじゃない?

それは、モノに恵まれている日本だからなのか?

ある人に聞いて驚いた言葉。「インドネシアには粗大ゴミなんてない。なぜなら大きなものにはどこかしら使い道があるから。ゴミって言うのは小さなモノのことを言うんだ。」

これは、今の日本にはない考えだ。でも、この考えがモノを大事にすることを意味するなら、なぜ「ゴミ山で暮らす子どもたち」なんて事態になるのさ。

世界には、いろんな、いる/いらないの考え方があるみたい。どの考え方でも、うまくいっているところと、うまくいってないところがありそうだ。

だから、それを見に行こうと思う。

無駄遣いをし続けて悦ぶよりは、意思のパス回しが流麗になるほうが、面白いだろうから。

ゴミタビ
世界のいる/いらないを見て回る


【開始編「ゴミタビとは?」の最新記事】
posted by 瀬戸義章 at 11:30 | Comment(2) | 開始編「ゴミタビとは?」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
くれぐれも健康に気をつけて旅をしてください。
そこには必ず素晴らしい時間があります。
お帰りをお待ちしています。
私に何かできることがあれば協力しますね。

それでは。
Posted by LeDico at 2010年11月14日 09:07
メールありがとう!。
久しぶりに瀬戸くんに会えた気がして、
ブログ読んだらいろいろ刺激されちゃって、
つまるところ、
僕は奈良でいったい何をしてるんだろうと反省してます。
いままさにスタートなんだね。
すてきな旅になりますよう、まずは大和の国よりお祈りしています。
Posted by kobayuki at 2010年11月26日 20:35
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