2011年11月17日

「綿」のボジョレーヌーボー

きょうはボジョレーヌーボーの解禁日でした。たおやかな味でしたね。


2011111702.jpg

ワインだけでなく、「綿」にも「ボジョレーヌーボー」もあるようです。その名も、「コットンヌーボー」。風力発電で生産した"風で織るタオル"で有名な池内タオルが、その年にとれたオーガニックコットンを使って作り上げたタオルです。そのコンセプトは「ワインのように愉しむタオル」。


2011111701.jpg

パッケージもそれっぽいつくりです。

オーガニックにこだわるならば、均一な工業製品としてつくるのではなく、違いを楽しめるようにつくろう、という狙いがそこにはあります。毎年、同じ品質であることは"不自然"なのですから。

「2015年ものはいいよね、とか。そんなふうにタオルを楽しめたら面白いんじゃないでしょうか」
とは、企画者であるデザイナー、佐藤利樹氏のコメント。

もっとも、池内計司社長は、
「いや、綿の品質がブレようが、それ以上に、作り方を向上させる。毎年良くなるからこその違いにしてみせる」と笑います。

綿はタンザニアで取れたものをフェアトレードで輸入し、現地の所得向上にも繋げています。2012年分の収穫は終わり、もうすぐ日本に届きます。2月には色とりどりのタオル「コットンヌーボー2012」がお目見えする予定。果たして、どんな出来でしょうか?


posted by 瀬戸義章 at 23:33 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月16日

エコたわしで「縁づくり」−被災地で暮らす女性たちの手仕事プロジェクト

"Think the Earthプロジェクト"の地球ニュースにエコたわしで「縁づくり」−被災地で暮らす女性たちの手仕事プロジェクトというタイトルで記事を掲載してもらいました。宮城県の仮設住宅に住む女性たちが作り上げた「エコたわし」について紹介しています。詳細は記事をご覧ください!


2011年11月15日

大漁旗で法被をつくる

昨日に引き続き、大漁旗の活用について。

宮城県石巻市の湊中学校では、大漁旗でつくった法被を着てソーラン節を踊る「湊中ソーラン」の伝統があった。ところが、今回の津波によって法被が流失してしまう。存続が危ぶまれたが、5月28日に、北海道から大漁旗が贈り届けられた。事情を知った漁師が仲間内に声をかけ、2日間で130枚の大漁旗が集まったという。

東日本大震災:北海道の漁師 石巻の中学生に大漁旗贈る
(毎日jp)

そして大漁旗は法被に縫い上げられ、8月1日、「石巻川開き祭」のなかで湊中ソーランは披露された。下記リンクははボランティアの方のブログ記事。

湊中ソーラン - いけいけ!!ボランティアナース

一方、津波で流された大漁旗を見つけたNPOオンザーロードも、甦らせる試みをはじめる。泥にまみれた旗をキレイに洗い上げ、法被として縫っていく。よごれがひどく、まとめて使えない布地は、裂き折りで小物をつくっていく。

【ものづくり班】大漁旗を蘇らせたい。

大漁旗と「さをり」織りを使ってものづくり。

もともと、大漁旗はお祝い事のために作られただけあって、1枚5万円するような代物だとか。活かし甲斐がある。


2011年11月14日

気仙沼線の鉄橋に復興願う大漁旗

「町も、色も、なくなっちゃったので、これ聞きつけた人は見て欲しいですね」

震災で不通となったJR気仙沼線の鉄橋に、"大漁旗"が掲げられた。

大漁旗は、漁船が帰港するとき、大漁であったことを知らせるために掲げる旗のこと。

赤・青・緑。原色の旗180枚が、鉄橋の下になびく。

ニュース動画は↓こちら
http://www.yomiuri.co.jp/stream/sp/earthquake/earthquake_178.htm
(YOMIURI ONLINE 9月20日)






2011年11月13日

仮設のトリセツ

国土交通省の資料によれば、東日本大震災により、家を失った人びとのために必要な仮設住宅の必要戸数は52,504戸。うち完成戸数か51,886戸である。

仮設住宅の入居期限は2年と定められている。短い期間ではない、ここでの生活を少しでも「普通」にし、つぎの暮らしに向けてステップアップをすることが重要だ。

そのために、新潟大学工学部の岩佐研究室がつくりあげたのは、「仮設のトリセツ」だ。2004年から2007年にかけて、新潟県は水害や地震などの災害に立て続けに襲われ、5,000戸の仮設住宅が建設された。そのときの生活の知恵が集められている。


2011111301.jpg
たとえばこれは、廃材をつかって玄関前に「風除け室」を作った例。もとの家の玄関を使えば、おなじドアをくぐって帰宅することができる。


2011111302.jpg
「仮設の達人」ともなると、白いラティスをつかってゴージャスな物置を作ってしまうのだ。

かんたんにはじめられることとしては、ロープでもの干し場をつくる方法、プチプチで結露を減らす方法、段ボールを壁に貼り付けて防音する方法などが載っている。

すごしやすい空間にし、彩りを加え、ご近所づきあいをしていく。

くらしをつくっていく。

それは、「仮設」に限らないかもしれない。