2011年10月01日

スマートデザイン

NOSIGNERの太刀川英輔さんの紹介で、『NIKKEI DESIGN』の5月号を取りよせた。特集内容は「スマートデザイン」。

日経デザインは、「普段の生活をローコストで便利に、しかも楽しく送るとともに、不測の事態のさいには家族や自分自身の暮らしや生命を守るためのデザイン」はスマートデザインだと提案している。本号の記事が書かれたのは4月の上旬〜中旬。まだ震災間もないころの人びとの生活意識を調査しながら、「スマートデザイン」の製品を紹介している。

それはたとえば、手回しで充電できるラジオだったり、振るだけで充電できる懐中電灯だったりする。あるいは、ソーラーランタンプラグインハイブリッドカー。日常生活でも使えつつ、電気が絶たれるような非常事態でも、エネルギーを自給できるプロダクツという視点が強い。「計画停電」の影響だろうか。

問題は、「非常事態」の際にもっていけるかどうかだ。

哲学者の土屋賢二は、「無人島にひとつだけ持っていけるとしたら、なにを持っていく?」という質問に「東京都(ただし税務署と暴走族を除く)と答えていた。それはまあ冗談にしても、平日の午後2時46分に、あなたはどこにいるだろうか。自分の部屋に、あるいはオフィスに「スマートデザイン」の製品を備えていたとしても、持ち出せるとは限らない。


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ひとつ、面白い商品が紹介されていた。「テントになるコート」だ。衣服造形家の眞田岳彦が考案したこのアイデアは、普段はコートとして着用しつつ、いざというときにタープやテント、あるいは子供と遊べるパペットなど、様々な機能を持たせたものだ。ふだん着ている衣服が、いざというときの助けになる。紹介されているのはちょっとものものしいけれど、より機能をシンプルに、かつオシャレに仕上げれば、多くの人を救えるかも知れない。




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