2011年05月19日

仙台市のいま 〜東日本大震災・被害の概要〜

5月11日から、仙台市に来て復興支援の事務局をしています。まずは、仙台市の被害の概要をお伝えします。

仙台市の死者・行方不明社の合計は、現在865名。建物の被害は、5月15日時点で、大規模半壊〜全壊が9,560棟、一部損壊〜半壊が6,060棟とされています。

仙台市の中で特に被害の大きかったのは、沿岸部に位置する若林区と宮城野区です。


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しかし市街地は、もう通常に動いているように見えます。これは駅前の様子。

もっとも建物内に入ると、亀裂や段差などが見つかることもあります。人のダメージも、また同じかもしれません。


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今回の震災の特徴は、地震よりも津波による被害の大きさです。かなりざっくりですが、色を塗ったところが、津波によって大きな被害を受けた場所です。そのほとんどが農地でした。津波が東部道路の盛り土によって防がれたため、それより西の部分の被害が少なくなっています。

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「仙台市若林区」は被害を受けた地域として、盛んに報道されていましたが、津波の届いていない場所は、もう、ほぼ平常運行です。例えば、これは海岸から約10kmにある、若林区のコンビニ。充実の品揃えですね。


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ここは海から約5kmの地点。およそ1mの津波が襲ったところです。畑が白くなっているのは、海水が蒸発して残った塩分。


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海岸から約1.5km〜3kmの地点には、より津波の被害が色濃く出ています。この写真、右の畑と、左の畑で、津波の届き方による被害の差が分かると思います。

海水による塩害だけでなく、ガレキやヘドロによる汚染で、3年は農業を再開することができないのでは、と言われています。


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そして、海岸線500m圏内は、"えぐられている"場所です。ここ、若林区荒浜は、かつてはサーファーの集う海水浴場として有名でした。


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避難所の方から聞いた言葉です。
「荒浜は無くなった。なんも無くなった」


5月17日時点で、若林区の避難所数は8ヵ所、避難者の数は952人です。
参考:仙台市webサイト(
http://www.city.sendai.jp/bosai/index.html

これから3ヶ月間、仙台市に滞在して、復興支援のお手伝いをしていきます。その状況を逐次お伝えして参ります。

2011年05月10日

東日本大震災の災害廃棄物について

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東日本大震災によって、膨大な量の災害廃棄物が生じました。『環境ビジネス』6月号にて、災害廃棄物処理の特集が組まれていたので、その記事を整理してみます。

まず、「災害廃棄物」とは?
環境gooによると「地震や洪水などの災害によって、倒れたり焼けたりした建物の解体撤去に伴い発生する廃棄物のこと。」です。

3月11日の地震と津波によって生じた災害廃棄物の総量は、約2,490万トン。環境省が4月5日発表した数字ですが、「確認されている量」ということなので、さらに増える可能性があります。

それにしても、2,490万トンと言われても、ぴんと来ません。阪神大震災の1.7倍とのことですが……

東京湾の埋め立て量を調べてみました。『東京都廃棄物埋立処分場』のパンフレットによると、1年でおよそ60万トン。

つまり、今回の震災によって生じた災害廃棄物の量は、東京23区内のゴミ埋め立て量の"42年分"、です。埋め立て予定地が、ほぼ満杯になります。

(リユース/リサイクルされたり、破砕/焼却処理されるので、排出量=埋め立て量ではありません。排出量は1年間に約300万トンです)

これはものすごいスケール……

内訳を見ると、宮城県が約1,600万トン、岩手県が約600万トン、福島県が約290万トンです。

なお、『茨城新聞』によると、茨城でも50万トンの災害廃棄物が生じたようですが、これは勘定には入っていないようです。
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13040071755317

この災害廃棄物をどう処理していくか。最も量が多い宮城県では、3カ年の計画を立てているとか。

1年目:住宅地のガレキを1次置き場に移動。
2年目:ガレキを2次置き場に移動。沿岸部の複数箇所に、大規模中間処理場を作り、稼働させる。
3年目:ガレキを中間処理場にて、リサイクル/処分。

ちなみに、海水の塩分を含んでいると、焼却炉を損なうので、単純に燃やすことは難しいようです。

廃棄物資源循環学会の「災害廃棄物対策・復興タスクチーム」によって、撤去のマニュアル作りや、1次置き場での分別、等が行われているとのこと。

東北地方の大手鉄鋼リサイクルメーカーは、ほぼ復旧し、稼働しているようです。

ポイントは、
・ものすごい量の廃棄物が生じた。まずは撤去に集中する。
・ただし、なるべく上流工程で分別した方が効率的なので、撤去しながらの仕分けをブラッシュアップし続ける。

と言うことでしょうか。

今度、一次置き場の取材に行ってみようと思います。

東南アジアの「ゴミ箱」まとめ 〜ベトナム、カンボジア、シンガポール、東ティモール、インドネシア編〜

道に、あるいは建物内に設置してある「ゴミ箱」たち。旅の後半に訪れた国々の、さまざまなゴミ箱を紹介します。


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まずはベトナム、ハノイ市のゴミ箱。……サロンパスの広告? しっかりした作りですね。ハノイ市は2010年に建都1000年を迎え、盛大なイベントが開催されました。その前に、市の美化運動が大々的に行われています。JICAの協力による3R推進プロジェクトも実施され、このゴミ箱設置は、3Rプロジェクトの一環のようです。


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別の場所のゴミ箱。写真で捨てるべき種類のゴミを説明してあります。でも、2つとも黄色のゴミ箱なので、どうやって分別しているのでしょうか。環境公社の人に後日尋ねたところ、
「たぶん……戻すときに間違えたんでしょうね。ほんとは緑色です」


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続いて、カンボジアの首都プノンペン。遊園地の近くに設置された、人の身長ほどもある高さの巨大ゴミ箱です。緑色部分が有機物、オレンジ色部分が無機物として分別しているとか。


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首都から離れ、シェリムアップ市の通りにあるゴミ箱。タイヤを切って土台にした、この壺は…… タイで使われている物と同一ですね。


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アンコールワット遺跡のゴミ箱は、木製でした。


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続いての国はシンガポール。シンガポールといえばポイ捨てで罰金。ゴミ箱にも、ポイ捨てしたら300$! ときっちり書いてあります。


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繁華街を歩くと、ごく狭い間隔でゴミ箱が並んでいます。


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デパートや空港のゴミ箱たち。シンガポールのゴミ箱は、デザインに凝っていて、パッと見て何を捨てれば良いかわかりやすいですね。


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続いての国は東ティモール。首都ディリの海岸近くのゴミ箱。地面から離れているのは、冠水を避けるためだとか。


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東ティモールの国連事務所敷地内にあるゴミ箱。他の国々でも見かける、オーソドックスなタイプです。


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ディリの病院敷地内にあるゴミ箱。カンボジアのコンテナと似ていますが、色分けも分別もされておらず、まとめて捨てられています。


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オエクシ県のゴミ箱(?)。滞在した宿のトラックです。敷地で出たゴミは、車の荷台に捨てられ、空き地に運ばれて投棄されます。


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最後の国はインドネシア。バリ島のゴミ箱は、空港の雰囲気にあわせてか、木製です。


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スラバヤ市のゴミ箱。車道をむいている辺りが、車社会っぷりを感じさせます。……単に付け間違えただけだったりして。


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ジョグジャカルタのガジェマダ大学ゴミ置き場。残念ながら鍵がかかっていて、中の様子は分かりませんでした。


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ボロブドゥール遺跡のゴミ箱。作りがそれっぽいですね。


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最後は、ジャカルタのスカルノハッタ国際空港内ゴミ箱。バリ島の空港内といい、インドネシアはゴミ箱のデザインにもこだわっているようです。




posted by 瀬戸義章 at 15:24 | Comment(0) | 東南アジア「まとめ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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