2011年05月26日

仙台農業ボランティアプログラム4日目 〜マルシェ・ジャポン センダイ〜

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田植えも完了し、本日はマルシェ・ジャポン センダイの立ち上げをお手伝いします。


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マルシェジャポンは生産者と消費者を結ぶために、農林水産省が立ち上げた事業で、生産者直営の市場です。全国18ヵ所で開催中。ちなみに、"マルシェ" はフランス語で「市場」という意味。

3月11日に震災が起きて、食料品が欠乏する中、まっさきに営業を再開した店舗の一つが、仙台マルシェでした。

通常ならば30店舗が立ち並ぶのですが、そのときはわずかテントが4張り。にもかかわらず、商店街のアーケードをぐるっと1周するほどの行列ができ、仙台市の人びとが食料品を買い求めました。

また、マルシェジャポンセンダイは救援本部を立ち上げて、石巻市や気仙沼市、南三陸町や女川町などに支援物資の運搬や、炊きだし等も積極的に行っています。

そして、被災された農業・漁業関係者の方々もマルシェに出店し、再建に挑戦しています。


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こちらは南三陸町の及善商店さん。もともとはかまぼこ工場を営業していたのが、家屋ふくめてすべて津波により流されてしまいました。このマルシェから再建に向けて挑戦中!


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こちらは舞台ファームさんの店舗。朝摘みした新鮮な野菜が並びます。

仙台に訪れた際は、ぜひサンモール壱番町商店街の、マルシェジャポンセンダイをぜひ覗いてみてください!(開催:毎週木曜日〜日曜日)

※サンモール壱番町商店街
住所: 宮城県仙台市青葉区一番町2丁目
アクセス情報: JR仙台駅から青葉通りを西へ徒歩15分


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ちなみに、別働隊は手押し車の組み立てにいそしみました。28日に50名のボランティアを受け入れる準備です!



2011年05月25日

仙台農業ボランティアプログラム3日目 〜田植え・後編〜

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さあ、今日で、震災により3週間遅れになってしまった田植えを終わらせますよ。


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トラクターで苗を植えていき、


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車輪の跡をならしていきます。デコボコの凸部分が水面から出てしまうと、そこから雑草が生えてしまうのです。


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田んぼ水量の調節は、用水路に置かれた土嚢の積み上げ方を工夫して。


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そして最後に、隙間の無いように、手で稲の苗を植えていきます。

この田植え作業、やらせていただきました。何が大変かといえば、泥のなかでの移動。長靴が思いっきりめり込んでしまい、一歩ごとに、えいやっ! と抜かなければいけません。


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2日間でおよそ2.5haの田植えが完了!


聞くところによると、目安として10反で8.5俵のお米が収穫できるそうです。パチパチとメートル法に換算すると…… 約12,750キロ! およそ13トンの収穫が期待できます!

あとはこれ以上、自然の気まぐれが無いことを祈るばかりです。


2011年05月24日

仙台農業ボランティアプログラム2日目 〜田植え〜

1週間ボランティアプログラムの2日目。今日は田植え!です。震災の影響で、今年は田植えが2,3週間ほど遅れており、そのお手伝いをしました。

まずは水を入れた田んぼで"代掻き(しろかき)"(=水田の土をかき混ぜてならすこと)した後に、トラクターで苗を植えていきます。


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泥でハンドルを取られるなか、素早くまっすぐに植えていくのが職人芸。


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車輪が通ったあとの凸凹は、手作業でならしていきます。また、田んぼの角や、機械で植え損なった場所も、手で苗を植えていきます。

夕方までの作業で、1町5反(約1.5ヘクタール)の田植えが終わりました。震災を免れた田んぼの半分以上が完了です。残りは明日。


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なお、ボランティアの別働隊は事務所の設営をしていました。支援物資の段ボールがどっさり置かれていた部屋を片づけて、オフィスとして機能するようにします。段ボールは倉庫に運び込み、事務机やキャビネットをレイアウトして、掃除。こちらは、マルシェ ジャポン センダイの救援本部事務局になります。


2011年05月23日

仙台市の"農業再建" 長期ボランティアプログラムスタート!

本日から、1週間の"長期ボランティアプログラム"をスタートしました。

このボランティアツアー、5月22日の深夜に六本木ヒルズを出発して、5月23日の早朝に仙台市到着。そして、さっそくボランティア作業という充実のスケジュールです。


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まず最初に、畑からおよそ2,3キロにある、仙台市若林区で最も被害の大きかった場所の一つ、荒浜を視察してもらいました。


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その後、仙台市の農業生産法人、舞台ファームさんの畑にて農作業。


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グリーンカールの定植(苗を畑に植える作業)と、


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別の畑で、同じくグリーンカールの収穫、そして田畑のゴミ取りを行いました。ちなみに宮城県は小松菜や白菜やレタスなどの葉野菜が有名です。

舞台ファームさんの田畑は、津波によりその6割が失われてしまいました。また、復興支援のための炊き出しや物資運搬に力を割いたため、平年より作付けが遅れてしまっています。

そのため今回のボランティアでは「農業再建」をテーマに、農作業のお手伝いをします。

今回の長期ボランティアに参加して戴いているのは4名。葬儀社アーバンフューネスの社員さまと、立命館アジア太平洋大学の学生さんです。

明日は田植えのお手伝い。実りあるボランティア活動をしていきます!

2011年05月19日

世界に挑戦する農家 東北仙台の「舞台ファーム」

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仙台の滞在は「舞台ファーム(http://www.butaifarm.com/)」さんにお世話になっています。

農業生産法人 株式会社舞台ファームは、宮城県仙台市で"15代"続いている農家です。


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東北のセブンイレブンにも野菜を供給しています。
(セブンイレブンの品質基準は超厳しく、ここがokなら高級ホテルやレストランもどんとこい、だとか)


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また、田畑での生産だけで無く、カット野菜などの加工や、自車両での物流、直営店での飲食までを担っています。

農業は"6次化(1次産業+2次産業+3次産業)"が求められていますが、それを先駆けて行っているわけです。いま、「医食同源」をコンセプトに、世界市場への挑戦を進めています。

今年の新入社員は、募集していないのにもかかわらず、「やりたい」と言って入ったそうな。

今回の震災においても、すぐさま倉庫の備蓄を使って、「若林地区で最も早く炊きだしを行った」と言われています。自身もその田畑の3分の2が失われたにもかかわらず、です。


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こちらが代表の針生社長。「身長は188pもあり皆さんが5本程度しか持てない大根を私は15本以上持てる男です!!(twitterの紹介文より)」

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もともとパート・アルバイトさんの休憩用に24畳2階建てのプレハブ小屋があり、針生社長のご厚意で、そこに住まわさせていただいております。グリーンバードさんのボランティアツアー企画の、宿泊先としても活用させていただく予定です。