
始まりはココナッツでした。ホテルの前の通りで、ココナッツをリアカーで売っています。1個50セント。一つ買って、丸太に腰掛けて飲んでいると、隣から声をかけられました「日本人か?」

彼の名はLuis Belo。なんと、環境省の職員です。3年前、JICAのプロジェクトで、大阪に研修のため滞在していたそうです。東ティモールのリサイクルについて調べている、と相談したところ、翌日の案内を快く引き受けてくれました。

バイクでおよそ30分かけて、ディリの隣の地区、ティバールのゴミ処理場へと向かいます。何台かのトラックとすれ違いました。ゴミと一緒に、作業員をもコンテナに乗せています…… ゴミ運搬のトラックは、30〜40台ほど稼働しているとのことでした。

全体の様子はこちら。山の麓をゴミ捨て場としているようです。

ゴミ処理場の敷地内に、リサイクル施設がありました。2009年より、ディリの発電所・工場・オフィスなどから使用済みのオイルを回収し、再び燃料として使っています。
このゴミ処理場のまわりには、有価物を拾って生計を立てているスカベンジャーの集落がありました。鉄くずやアルミ缶を集めて、インドネシアのスラバヤまで輸出しているそうです。
また、ディリでは啓蒙のため、政府職員は毎週金曜日、道のゴミ拾いを行うそうです。全職員が。かつては大統領もゴミ拾いに参加していたとか。

後日、レストランで偶然、Ramos-Horta大統領にお会いしました。握手に応じてくれる気さくな方でした。そうしたことができるからこそ、ノーベル平和賞も受賞した独立の英雄となりえたのかもしれません。

写真はレストランから見た夕暮れ。