2011年03月14日

大統領もゴミ拾い。東ティモールのゴミ処理場見学

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始まりはココナッツでした。ホテルの前の通りで、ココナッツをリアカーで売っています。1個50セント。一つ買って、丸太に腰掛けて飲んでいると、隣から声をかけられました「日本人か?」


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彼の名はLuis Belo。なんと、環境省の職員です。3年前、JICAのプロジェクトで、大阪に研修のため滞在していたそうです。東ティモールのリサイクルについて調べている、と相談したところ、翌日の案内を快く引き受けてくれました。


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バイクでおよそ30分かけて、ディリの隣の地区、ティバールのゴミ処理場へと向かいます。何台かのトラックとすれ違いました。ゴミと一緒に、作業員をもコンテナに乗せています…… ゴミ運搬のトラックは、30〜40台ほど稼働しているとのことでした。


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全体の様子はこちら。山の麓をゴミ捨て場としているようです。


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ゴミ処理場の敷地内に、リサイクル施設がありました。2009年より、ディリの発電所・工場・オフィスなどから使用済みのオイルを回収し、再び燃料として使っています。

このゴミ処理場のまわりには、有価物を拾って生計を立てているスカベンジャーの集落がありました。鉄くずやアルミ缶を集めて、インドネシアのスラバヤまで輸出しているそうです。

また、ディリでは啓蒙のため、政府職員は毎週金曜日、道のゴミ拾いを行うそうです。全職員が。かつては大統領もゴミ拾いに参加していたとか。


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後日、レストランで偶然、Ramos-Horta大統領にお会いしました。握手に応じてくれる気さくな方でした。そうしたことができるからこそ、ノーベル平和賞も受賞した独立の英雄となりえたのかもしれません。


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写真はレストランから見た夕暮れ。


posted by 瀬戸義章 at 00:18 | Comment(0) | 6カ国目「東ティモール」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月13日

【被災者の方へ】 災害後のTIPSまとめ

[寒い夜に毛布無しで眠る工夫]
床や地面の上に大きなポリ袋、、次にダンボールを敷く。ポリ袋に新聞紙をクシャクシャにしていれ、足を入れる。衣類の下に新聞紙をクシャクシャにして入れる。大きなポリ袋の底の部分に穴をあけて首だけを出すようにスッポリかぶる。ポリ袋の耐水性・防風性と新聞紙のロフト(空気による保温層)を利用する。
(生存術教書 How To Survive サバイバル技術アーカイブズ http://howtosurvive.org/

[サランラップ包帯]
http://nakagayabase.naganoblog.jp/e135081.html

[日用品を活用した応急処置 腕を骨折したときに腕を固定する方法 ほか]
http://www.ntv.co.jp/sekaju/onair/100529/02.html

[阪神大震災の教訓]
http://ameblo.jp/dogstail/entry-10829090400.html

[阪神大震災で被災した人がアドバイス]
http://2chcopipe.com/archives/51673026.html

[エコノミークラス症候群予防のために]
http://j-jis.com/action/economy.html

「避難所でのエコノミー症候群対策・足をこまめに動かす・1時間に1回かかとの上下運動20〜30回程度・ストレッチ・トイレを控える為水飲むのを我慢せず十分水分補給・酒ダメ・車中泊注意・ベルトきつく締めない・足あげて寝る」@t_masahiro18

[冬場のアウトドアに必携の固形燃料をリサイクル材料でDIY]
http://www.lifehacker.jp/2009/11/091118diy_45.html

[●●● 簡易ソーラーパネルクッカーの作り方 ●●●]
http://www.natural-sky.net/club/solarcook/

[結露対策 プチプチシート]
http://blog.livedoor.jp/kasetsu123/archives/50506943.html

[避難所のトイレ]
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/niigata_earthquake/toilet.html

[リラックスの仕方・リラックス方法]
http://www.youtsutaisaku.com/gaten13.html

2011年03月12日

東北地方太平洋沖地震 情報まとめ

【緊急】東北地方太平洋沖地震のために、わたしたちにできることまとめ↓
http://greenz.jp/2011/03/12/jishin/

Yahoo!の「東北地方太平洋沖地震」に対する募金。
自分も1,000円ですが募金しました↓
http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html

地震情報まとめサイト↓
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

現地情報の収集には、「気仙沼」など地名で、つぶやきを検索できる
グーグルリアルタイム検索が便利です。
http://www.google.co.jp/realtime?hl=ja&lr=&tab=wY

東京電力webサイト 節電のお願い
○ 3月11日より断続的に発生している、東北地方太平洋沖地震に伴い、設備が大きな被害を受けたことにより、今後の電気の供給力が不足する恐れがあります。
○ お客さまにはご迷惑をおかけいたしますが、不要な照明や電気機器のご使用を控えていただくなど、節電へのご協力をお願いいたします。
○ なお、切れた電線などには絶対に触らないようにしてください。
http://www.tepco.co.jp/index-j.html


コーヒー殻を燃料に! 東ティモールNGO「HABURAS」の取り組み。

水や燃料、日用品の値段が、貧しい地方ほど高いことがあります。その場所まで運ぶコストがかさむからで、"ハンディキャップ"を課されている、といいます。東ティモールのオエクシ県で宿泊したホテルの女将さん(?)も、インドネシアのほうがガスが安かった、とぼやいていました。

そこで進められているのが、「ゴミ」を燃料にする取り組み。過去の記事『ゴミでお料理? 東ティモールの「バイオマス・ストーブ」。』で取り上げたのは、ココナッツやトウモロコシの芯を燃料にできるクックストーブでした。


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今回、ご紹介するのは、東ティモールのNGO「HABURAS」の取り組みです。このNGOは手作りのコンロと、廃材から作った燃料を販売するとともに、製法を各地に広めています。


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燃料は、紙くずや木のチップ、コーヒーの殻からできています。


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ちなみに、東ティモールのコーヒーはかなり評判がよく、コーヒーが苦手な自分でも、普通に飲めて、くどくないフレッシュな味と感じました。


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そんなコーヒーの殻や、オフィスから回収した不要書類などを混ぜあわせ、圧縮し、乾燥させることで固形燃料を作ります。(この日は雨だったので、燃料を作っているところは見られませんでした)ストーブは7ドル、燃料も、薪より安い値段で販売しています。HABURASが販売したストーブは、およそ400世帯に利用されているそうです。燃料の普及だけでなく、5つの地域のコミュニティにこの製法を教えることで、「仕事」も創造しています。

また、現在、東ティモールでは、薪にするために多くの木が伐採されており、森林を守るため、薪に代わる燃料を広めたい、という狙いもあるそうです。

課題は、火力。薪と比べると、火が弱いと聞きました。

構造の工夫により燃焼効率を高め、火力を強化したのが、NPOコペルニクのバイオマスストーブでした。情報をシェアしたので、改善に努めてほしいです。


posted by 瀬戸義章 at 12:23 | Comment(0) | 6カ国目「東ティモール」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月10日

トウモロコシを速く剥く? コペルニクが提供するテクノロジーたち

今回は、米国NPOコペルニクが届けているテクノロジーを、まとめて動画でご紹介します。



まずこちらは、トウモロコシ剥き器 VS 速さ自慢のベテランの競争! 東ティモールではトウモロコシが主食です。乾燥させたトウモロコシの実をむいて、茹でて食べるわけですが、実を剥くのは、なかなか労働。動画では、がしがし剥いでいますが、やってみたら結構手が痛いです。金属板をつかった簡素な剥き器を作れば、ベテラン以上のスピードで、剥いていくことができます。



水を効率的に運べても、悩ましいのが水質。往々にして汚染されていて、そのまま飲むわけにはいけません。そこで登場するテクノロジー。この「魔法の粉」を水に少しだけ入れかき混ぜて、



3分待つと、ほら、この通り!汚れが沈殿して、キレイな層とくっきり分かれています。


続いては、太陽熱で水を殺菌する「ソルバッテン」。

水をタンクに入れて、太陽光に当てることおよそ7時間。10〜30リットルの水を浄化することができます。旧来の方法は、薪を燃やして、煮沸消毒していましたが、その燃料代がかからずにすみます。

こうした、かんたんに自作できる。あるいは太陽熱を利用するなど、いわば工夫された"ローテク"が、最貧国のように、モノもエネルギーも限られている場所では、活躍します。

そして、もし資源が潤沢に使えなくなった社会が来るならば、脚光を浴びるのは、こうして、より省コストで働くようにリメイクされたテクノロジーなのでしょう。


posted by 瀬戸義章 at 22:32 | Comment(1) | 6カ国目「東ティモール」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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