2011年03月18日

【告知】支援物資輸送の様子を実況します!

あす3月19日(土)、支援物資のトラック輸送に同行します。
東京都東村山市の倉庫から、仙台市へと運ぶ予定です。

物資輸送は、J-waveともコラボしている物流会社ウインローダーの活動です。
http://www.winroader.co.jp/h2h-pj.pdf

運搬の様子は Twitterで実況します。
http://twitter.com/#!/YOSHIAKI_SETO

告知や物資のご協力をお願いいたします。

2011年03月17日

ペットボトルに聖水を注いで。イスラム教のリユース。

2011年2月15日火曜日。インドネシアでは祝日でした。イスラム教の預言者であるモハメッドの降誕した日とされ、もっとも盛大な祝日の一つです。


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スラバヤ市のアンペルモスクを覗いてみました。1421年に建立された、スラバヤ市でもっとも古いモスクです。車道なのに車が通れないほどの人だかりでした。今日の最高気温は31度。息苦しいほどの熱気です。


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モスクの奥に入ってみると、お祈りは…… あれ? 普通の広場でやっています。公園のようなところで、座り込んで、壁に向かって。そういえば、イスラム教では偶像崇拝が禁止されているのでした。何百、何千という声が重なり合った祈りの歌声は、とても荘厳でした。


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モスクの敷地内に、なぜか空のペットボトルを売る人々が。1本、1,000インドネシアルピア(約10円)。何に使うんでしょう?


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買った人をじっと見ていると、備え付けられた水場で、ペットボトルに水を注いでいるのが分かります。中にはお祈りをせずに、水だけ汲んで、飲みながら帰る人も。後から聞いた話では、これは
「聖水」だそうです。お祓いの効果があるそうで、家の病人に飲ませたりするそうです。

イスラム教の聖水を持ち帰るのに、空きペットボトルが活用されていました。

posted by 瀬戸義章 at 21:54 | Comment(0) | 7カ国目「インドネシア」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

"橋"のリユース? 大阪とインドネシアを結ぶ架け橋。

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ここは、インドネシアのジョグジャカルタ市。チョデ川に架かるこの橋は、実は、日本で撤去された橋が「リユース」されたものです。

もともとこの橋は、1968年の高度経済成長期、大阪府の守口市に建設された歩道橋です。時が経つにつれ、少子高齢化が進み、通学に使う児童が徐々に減っていきます。そして、近くに横断歩道ができたことなどから、日中の利用者数が二十人以下に減少しました。維持管理費用がかさむため、大阪府は撤去を判断します。

そんな中、2006年にインドネシアのジャワ島中部で地震が発生。大阪府の職員も、復旧支援のためジョグジャカルタへ駆けつけます。地震に伴って起きた土石流により、もともとあった橋は崩落していました。そこで職員が受けた要望の一つが、「撤去する橋があるのなら活用したい」。


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そこで府はプロジェクトを発足。協賛金を募って、歩道橋の点検・再整備やインドネシアへの運搬を行い、2008年2月に、チョデ川での設置が完了した、というわけです。

ちなみに、こうした橋のリユースにはいくつが前例があります。たとえば、あのマザーグースの歌で有名な「ロンドン橋」。1831年に造られたこの橋は、その役目を終えたとき、アメリカの投資家に売却されます。そして1971年アリゾナ州のレイクハバスに設置され、いまでも観光名所になっています。


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チョデ川で遊んでいた、近くに住む中学生のAji君に感想を聞いてみました。
「前は遠回りしなきゃいけなかったから、橋ができて便利」
通学の道のりが2km短縮されたそうです。


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橋の向こうは、3万人の学生が通うというGajah Mada大学、そして病院。緊急時に素早く移動ができるようになりました。

12月など、雨が多いシーズンは水深が深くなるようですが、今ははだいぶ浅い様子。と、いうのも上流から砂が流れ、堆積しているからだそうです。


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上は敷設直後の写真、下は2011年2月に撮影した写真。相当に砂が溜まっているようです。……橋が埋まってしまわない事を祈ります。


posted by 瀬戸義章 at 21:13 | Comment(0) | 7カ国目「インドネシア」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

野豚、が道で入浴中? 東ティモール雑感。

東ティモール。名前だけは聞いたことがあっても、どこにあるのかわからない。あまり馴染みのない国だとおもいます。(というか、実際に行ってみるまで、自分がそうでした……)

そこで今回は、国の様子がわかる写真をいくつかご紹介します。

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まずは場所の確認。地図上の赤いところが東ティモールです。ティモール島の東部に位置し、島の西部はインドネシアです。


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首都ディリのメインストリート。水たまりで野豚が体を洗っていました。最初はびっくりしても、次第にそれが日常になっていきます。


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ディリ港の近くの公園。のどかな風景ですが、仕事が無いがゆえに、たむろしている様子でもあります。


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東ティモールの多くは「自給自足」の農民で、仕事といえばほとんどが政府、あるいは国連の職員です。そこで、売り子をして稼いでいけるようにと、NGOが自転車屋台を提供していました。


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登校中の子どもが買うのは、朝ご飯。


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こちらは、クリスティ・スウォード・グスマン首相夫人。教育諮問委員会の代表でもあり、チャイルドケアに取り組む「東ティモールの母」です。


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ディリから離れて、ここはオエクシ県の市場。


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ちなみに、オエクシ県は「飛び地」です。地図上に離れて赤い点があるのがわかるでしょうか。植民地時代、オランダとポルトガルが、ティモール島で領土争いをしました。ポルトガルの領土だったのが東ティモールで、オエクシもその一部です。


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オエクシの電気普及率は30%。このように、電柱があっても電線がない場所があります。独立の際に、インドネシア軍がインフラを破壊しながら撤退した影響です。


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オエクシ県オエノアの村長。浮かない顔をしているのは、村のある夫婦の「浮気問題」の解決に苦慮しているからです。


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食堂の様子。食べ物だけでなく、石けんや化粧品、電池などの日用雑貨も販売しています。


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最後に、同行させていただいた、NPOコペルニクならびにNHKのみなさまです。



posted by 瀬戸義章 at 20:20 | Comment(0) | 6カ国目「東ティモール」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東ティモールで特別授業をしました!

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突然、東ティモールの学校でスピーチすることになりました。場所は、首都ディリのパブリックスクールです。


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この2階建ての学校には、NHKの取材に同行して訪れました。教室の中を覗きながら、廊下を歩いていたところ、授業をしていた先生が、慌てるようにしてやってて、
「どこから来たんだい?」
「日本から来ました(怪しまれたかな……?)」
「何か話してってよ!さあさあ」
「!?」
と、いうわけで、気がつけば、教卓の前に立っていました。

「ぼくは、日本から、東ティモールのリサイクルについて調べに来ました」

ポケットから飲みかけのペットボトルを取り出して、話します。

「みんなが飲んでいる水、このペットボトルは、飲み終わった後、ぽいって捨ててると思います。でも、日本では、このペットボトルから、この服を作っています。本当です。作り替えることができるんです。道に捨ててしまっては、ゴミですが、実はこれは宝物なんです。大事に扱ってください」

片言の英語を、先生が現地のテトゥン語に訳して伝えてくれました。東ティモールのペットボトルをリサイクルするにはまだ難しいですが、道路への散乱が、少し減るかも知れません。


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こちらは、校長のVidal Brites Dos Santos氏。NHKのインタビューに答えています。

2004年、政府から、授業の際にはポルトガル語を使うようにという指示がありました。しかし、子どもたちにはポルトガル語が通じません。ポルトガル語の教材を使って、テトゥン語で授業するなど、併用を続けています。実際には、ポルトガル語を使う機会は少ないようです。また、地域によってはテトゥン語ではなく、まったく別の言葉が使われるなど、言語の混乱が続いています。


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通学風景。子どもの人数に比べて教室や先生が少ないため、交互に登校します。早い時間帯は低学年、お昼から中学年、高学年といったシフト制です。


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休み時間、NHKのカメラに、みんな興味津々でした!

気になるのは、みんな痩せており、太っちょの子が一人もいないこと。いまのこの国の"貧しさ"が垣間見えます。でも、外の意見をぐいぐいと集めて、授業に活用するような先生がいれば、きっと大丈夫でしょう。


posted by 瀬戸義章 at 01:43 | Comment(0) | 6カ国目「東ティモール」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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