3月19日に、被災地への支援物資運搬に同行しました。いかに物資が運ばれているのか、twitterで実況しましたが、ブログにもその様子を記録しておきます。(※時刻は、ツイートした時間のため、実際の時間とはタイムラグがあります)
なお、この物資募集と運搬は、
J-WAVE 81.3FMと
総合物流会社のウインローダーがコラボして行っている「J-WAVE Heart to Heart つなげる、ココロ」プロジェクトによるものです。
〈03.19 06:33 東京都東村山市恩多町倉庫〉
4tトラックの中には、大勢の方々から、メッセージつきで届いた、
●食品/食器類(お米・カップ麺・レトルト食品・お菓子・割り箸・使い捨て食器・ラップ)
●衛生用品(歯ブラシ・歯磨き粉・消毒液・コンタクト洗浄液・マスク・ティッシュペーパー・ウェットティッシュ・トイレットペーパー・生理用品)
●ベビー用品(オムツ・粉ミルク・ベビー飲料・捕乳瓶)
●介護用品(介護オムツ・介護パンツ)
●防寒具(ダウンジャケット・セーター・スニーカー・長くつ・靴下・毛布・カイロ)
●燃料/バッテリー(携帯充電器・電池・軽油・灯油)
が詰まっています。
〈03.19 07:00 東京外環自動車道〉
今回、支援物資を運ぶ、志村ドライバー。阪神大震災後、神戸に援助に向かった事もある、運転歴20年のベテランスタッフです。
「被災地の皆さん、待っててください。少しでも、本当に早く復興できるお手伝いをしたいです。今日一回行って終わりじゃありません。これから、僕らの仲間が何度も何度も行きます。ちょとずつでも、日に日に、前向きになれるように!神戸のときも行きましたが、そのときに感じたのは無力感です。自分の小ささを感じました。でも今回、こうしてお役に立てるのがすごい嬉しいです」
〈03.19 07:29 新倉パーキングエリア〉
トラックの積載ギリギリの、灯油900リットルを積み込みました。
〈03.19 08:03 浦和料金所〉
緊急車両の許可を受け、ステッカーを受け取ります。
〈03.19 10:12 白河インター〉
白河ICを降りて、福島県白河市に向かいます。高速は道路が少し波打ってましたが、走行には問題ありません。あちこちに真新しい補修の跡が見えます。反対車線ではあちこちで作業中。3月24日には東北道も開通して、土木に携わる方々のすごさを感じます。
〈03.19 11:12白河市〉
保管所に、軽油の一部を提供しました。代わりに、毛布350枚を受け取ります。世田谷区から届いたそうですが、余っているとのこと。深刻な燃料不足のため、余剰分をまわすことも、難しいようです。
白河市の鈴木市長。「白河市では土砂崩れにより14名の方が亡くなりました。いまはとにかくガソリン!ガソリンが困ってる。あと、福島県ってだけで、みんな農産物が帰ってきてしまう。原発の遠くでも関係なしに。風評被害がすごい。」
〈03.19 12:39 安達太良サービスエリア〉
出発から6時間。小休止。サービスエリア内には自衛隊やレスキューの方が大勢いらっしゃいました。応援の炊き出しをされていて、元気100倍です。
北からやってくる車のほとんどは、物資を届けたトラック、燃料を渡したタンクローリー、避難する人々を乗せた観光バスです。"運ぶ力"が発揮されています。
〈03.19 14:14 菅生パーキングエリア〉
高速を降りる手前、最後の給油ポイントです。3000円分まで燃料を補給しました。
〈03.19 14:22 仙台南インター〉
仙台市から塩竃市へと向かいます。津波によって、道路に車が、船がうち捨てられていました。実際に目にするのは、非常にショックでしたが、悲劇を観光しに来たわけではありません。言葉を失ってる場合でもありません。この道路で見るべき「車を脇にどかして車道を通れるようにした人の力」です!
〈03.19 15:11 塩釜市役所〉
耐震工事のおかげか、綺麗な建物が多いです。地震よりも津波の被害が甚大とのこと。
来るまでの道路に粗大ゴミが並んでいましたが、部屋の中が、シャッフルされた家具と入り込んできた泥流でぐちゃぐちゃで、その片付けのためだそうです。
水道管が割れているので上水場からタンクで直接水が運ばれます。工夫を発見。ペットボトルで作った給水用の口。 19日時点で水道の復旧率は2割、電気は約8割だそうです。
〈03.19 16:23 塩竃市 清掃局〉
倉庫に灯油を提供します。今日、ここの電気も復旧したそうです。このトラック以外にも4つの地域/団体から物資が届いていることが、ホワイトボードに記されていました。
塩釜市でも毛布は足りているようです。「前は寒かった。備蓄4,000枚もすぐ無くなった。でも広島からドンときたおかげで今は大丈夫」
〈03.19 16:57 塩竃市 体育館〉
塩釜市への物資提供、荷降ろし風景。
「ホイ電池」
「うん便利」
「ホイおもちゃ!」
「おお、いいねェ」
「冷蔵庫!」
「冷蔵庫ぉ? なんだ、箱に毛布を入れてるんじゃねぇか」
軽快です。「鱈ぁあるから土産に持ってくかぁ?」だなんて。お茶目。
〈03.19 17:56 多賀城市〉
毛布や食料、水を提供します。
災害対策本部の方より「おかげさまで毛布は足りてきています。避難されている方々も1万人から8000人に減りました。今一番不足しているのはガソリン、軽油、灯油です。ガソリンが無いため帰るに帰れない避難民の方もいらっしゃいます」
この方も、家に帰らずに支援活動を続けてらっしゃいますが、そんな疲れも苦しみも、微塵も感じさせない毅然とした、それでいて物腰の柔らかい方でした。
〈03.20 00:31 東村山市に到着〉
帰ってきました! 志村ドライバー、運転お疲れ様です! 今回の実況、支援物資運搬の様子が少しでも身近に感じていただけましたでしょうか。
思いをもって運ぶ人がいます。その支援のお手伝いをしたい! という方は
コチラ