2011年01月23日

廃品回収は自転車で @フエ市

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「不用品買い取りま〜す♪」というテープを流しながら、自転車で走る青年。
(動画は重くてアップできませんでした…)


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ベトナムの古都、フエ市の旧市街地で見かけました。フエは1687年〜1945年まで続いたベトナム最後の王朝、阮朝の都です。日本でいえば、奈良や京都のような街にあたります。

さながら、日本で見かける、軽トラックの廃品回収のようです。オーナーは日本人かも、と思って尋ねましたが、ベトナム人との事。場所が変わっても、似たような仕組みが考え出されるものですね。


posted by 瀬戸義章 at 22:30 | Comment(0) | 3カ国目「ベトナム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

歌声はゴミを減らせるか!? ハノイ市の3Rプロジェクト


この映像は、ハノイ市で放映されている、リサイクル促進のためのCMです。



対して、こちらが日本のCM。……あれ、似たようなテンションですね。


ハノイ市の人口は、2008年に620万人だったのが、翌年には645万人と、急増しています。ハノイ市の最終処分場である、Nam Sonゴミ処理場には、毎日3,800トンのゴミが運ばれています。このまま推移すれば、2016年までに、処分場が一杯になってしまう計算です。なお、焼却処分されるのは、医療系ゴミのみで、あとは全て埋め立てられているそうです。(※缶・瓶・ペットボトルなどの有価物は、行政とは別に、スカベンジャーの手によって回収されています。)

そこでハノイ市では、"3R"――Reduce(排出削減)、Reuse(再使用)、Recycle(再資源化)――を進めようと、さまざまな取り組みをしています。

2006年〜2009年にかけては、JICAの支援も入り、「3R-HNプロジェクト」が行われました。冒頭のCMは、この期間に作られたものです。3Rソングを流す街宣車も、毎週土曜日に走りまわっています。

また、「MOTTAINAI Fair」というイベントも行われています。学生団体と連携して、ステージパフォーマンスや、フリーマーケット、物々交換会などが行われているそうです。2008年から2年間で、6回開催されました。来場者数は最も多い時で、1万人を超えています。



こちらがイベントの映像です。


こうした宣伝活動とともに、ゴミの分別収集が、ハノイ市の4つの地域(Thanh Cong地区, Phan Chau Trinh地区, Lang Ha地区, Nguyen Du地区)でトライアルされています。合計で約18,000世帯が住む広さです。


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オレンジのゴミ箱は無機物、緑のゴミ箱は有機物です。ベトナムは日本と比べると、生ゴミの排出量が多いため、このような分け方となっています。つまり、堆肥にできる有機物ゴミを集めて、農業に活かせれば、ゴミの大部分がリサイクルできる、という訳です。

有機ゴミは、スペインの支援によって建設された、Cau Demコンポストプラントに運ばれています。しかし、残念ながら、ビニル袋など異物の混入がまだ多く、質の高い肥料を作るには至っていないとの事です。

タイのピサヌルーク市では、「なぜ必要なのか?」「どう分ければいいのか?」という説明会を数百回となく行い、また住民にリサイクルの利益を還元することで、分別収集に成功しつつあります。

もちろん、ハノイ市でも、説明会は幾度と無く開催されているそうですが、今までの習慣に無いことをやってもらうのは、大規模なプロモーションだけでなく、地道な活動を、徹底的に、継続していく事が、必要だと感じました。


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ハノイ市環境公社の皆さんです。中央が国際部のLAN部長、その左隣が部下のTHUYさん。左端は海外青年協力隊の小宮山さん、右端は長沼さんです。ありがとうございました。頑張ってください!


posted by 瀬戸義章 at 12:48 | Comment(0) | 3カ国目「ベトナム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バイクを掻き分けゴミ集め。ハノイ市の廃棄物収集システム

「からんころんからんころぉぉん」ハノイ市のゴミ回収は、鐘の音とともに始まります。収集用の台車を押しながら歩く女性が、新しい路地に差し掛かったとき、その鐘を鳴らします。すると、近くの店舗から、家から、あるいは通りすがった人から、ゴミが運ばれてきます。


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こちらの連続写真が、カフェの店内から見た、ゴミ収集の様子です。すぐに行ってしまうからなのか、結構あわててゴミを出しています。


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ただし、全員がゴミをその時に運んでくるわけではなく、収集ルートに、ゴミ袋が置かれているケースもあります。

トラックが入れないような路地からは、こうして、人力でゴミが集められます。回収は毎日行われ、ハノイ市で1日6,000tのゴミが排出されるとか。女性回収員は、URENCO(環境公社)の職員で、全体でおよそ2,000人近くいるそうです。


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台車はいくつかの地点でまとめられ、


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トラックに投入されます。収集車が長時間駐車して、道路が混雑することを避けるために、アームによってすばやく自動投入されるメカニズムになっています。

ハノイ市では、交通渋滞緩和のため、日中、トラックが市内に入ることが禁じられています。ですから、回収スタッフたちは夕方の4時ごろからゴミを集めはじめ、トラックが夜6時ごろから、ゴミを収集する、という仕組みになっているわけです。


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なるほど、この混雑の中でゴミ収集をするために、工夫を重ねていますね。


posted by 瀬戸義章 at 01:48 | Comment(1) | 3カ国目「ベトナム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月18日

チームワークでプラスチックを再生! ベトナムのリサイクル村事情#2

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公園に敷かれている、青と白のモノ。キレイにさえ見えますが、いったいなんだと思いますか? 正解は、プラスチックの破片。飲料や洗剤の容器・洗面器・簡易イス・包装材など、さまざまな製品の原料となるプラスチックを、分別し、ラベルをはがし、粉々に砕いたモノです。

ここは、ハノイ市近郊のチュウクック(Trieu Khuc)村。ハノイ市内の中心から30分。村といっても、街→田園→農村という位置関係ではなく、すぐ隣にあります。前回の記事(ダンボールを集めて豪邸が建った!? ベトナムのリサイクル村事情#1)では、「紙」を専門にリサイクルする村をご紹介しましたが、ここでは「プラスチック」を専門にリサイクルしていました。

ズオンオ村では、ほとんどの家庭で、製紙が行われていましたが、この村は、多くの工程を分業しています。


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まずは分別。集めたプラスチック製品を、色・種類ごとに分けていきます。


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次に、不純物の除去。包装材の色の付いた部分を取り除いたり、


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ボトルの印字された表面を削ったりしています。

いずれも、作業は玄関前で行われていました。


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ここでは、ペットボトルのラベルとふたをはがしていました。シュッ、とラベルをはがし、クルッとふたを回し、ポイッ。鮮やかな手並みです。


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それもそのはず、これだけの量を、ひたすら、手で取り除いています。


不純物の除去をしたあとは、破砕や加熱処理をして、工場に運んでいきます。

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冒頭の破片は、この機械をつかって、プラスチック製品を粉々に砕いて作りました。公園に敷いているのは、乾かすためです。


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いくつかの住居兼工場では、一度溶かしてペレットを作っていました。排煙処理も何もしていないため、煙が充満し、居続けるのがつらい場所でしたが……


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こうして加工されたプラスチックは、工場に運ばれ、


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日用品に生まれ変わります。


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ここにも「リサイクル御殿」が建ち並んでいました、『ベトナム・ハノイ近郊のリサイクル村』(坂田正三 アジ研ワールド・トレンドNO.145 2007.10)に、次のような記述がありました。「リサイクル村は近隣農村に比べ非常に豊かである。筆者が調査でリサイクル村に行く時、道に迷うことは少ない。水田が広がる農村の風景の中に大きな邸宅群がそびえる一角が見えてきたら、そこがリサイクル村だからである。」


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一方で、クーシン菜の畑には、ゴミの混じった排水が垂れ流されています。


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「水道がきていないから、地下水を使っているんです」という女の子がいました。


ベトナムでは、「リサイクルをしましょう」と呼びかけずとも、すでに産業として成り立っているようです。ここに、ローテクかつ先進的な浄化装置を導入できれば、よりサステナブルな社会になると感じました。
posted by 瀬戸義章 at 23:45 | Comment(0) | 3カ国目「ベトナム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

ダンボールを集めて豪邸が建った!? ベトナムのリサイクル村事情#1

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3階建ての立派な家。そのはずですが、なぜか庭には大量のダンボール。この不思議なお屋敷があるのは、ベトナムの首都ハノイから、北東へ約60km離れた場所にあるズオンオ(Duong O)村。村全体で、古紙回収・製紙・運搬といった、紙リサイクルを行う「リサイクル村」の一つです。


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ハノイ工科大学が2003年に実施した調査によると、こうした「リサイクル村」はベトナム全土で約90あるそうです。面白いことに、村によって「紙」「鉄」「プラスチック」など、扱う素材が専門化しているといいます。確かに、このズオンオ村は、


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至るところで紙リサイクルの仕事をしています。

村を1時間ほど歩き回りましたが、小さな雑貨屋を除いては、ほとんど全ての建物で、紙リサイクルをしていました。それも、住まいと工場が非常に密接しています。たいていが隣の建物。玄関前に小型の製紙機械、という家もありました。


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都市部で(これは日本からやってきたようです)使用され、回収されたダンボールは、


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溶かされ、パルプとなり、


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再生紙となります。


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ここでは、トイレットペーパーが作られていました。


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そしてまた、都市部へと運ばれていきます。


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なお、ボイラーの燃料は薪でした


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玄関先でも再生紙を作っています。


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これはお正月(もうすぐ旧正月です)の飾り用かな?


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元が「ゴミ」だけに、仕入れ値を抑えられるため、利幅が大きく、結果として成功者が「リサイクル御殿」を手に入れた、という訳です。ちなみに、通りにレクサスが走るのを見かけました。


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ゴミをリサイクルして、生活も裕福になる。一見、良い事尽くめに思えますが、残念ながら、一方で健康被害・環境汚染を引き起こしています。なぜなら、排水や排煙の浄化装置が取り付けられていないため、汚染物質が垂れ流し、になっているからです。
「法律で規制しても、勝手にやってしまう」URENCO(ベトナム都市環境公社)のManager、LANさんはそう嘆いていました。

次回はプラスチックのリサイクル村をご紹介します!


posted by 瀬戸義章 at 23:47 | Comment(0) | 3カ国目「ベトナム」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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