ドキュメンタリー映画『BASURA』の主人公、Christina Pazさんに話を聞いた。彼女は、スモーキーマウンテンで生まれ育ち、12歳からスカベンジャーとして生活。今はジャンクショップで働くかたわら、アロマゴミ処分場に暮らすこともたちへの支援活動を行っている。
――フィリピンの自治体は、ゴミ処分場の"フォーマル化"、つまり、スカベンジャーではなく、公的なリサイクルができるようにしていると聞きましたが、実際のところはどう感じますか?
「Not succesful.たぶん、そういう事をしたいんでしょうけど、うまくいっているとは思えないわ。」
――なぜうまくいっていないのでしょうか?
「Lazy.私たちはすぐに怠けてしまうから。それに、政府の役人がここに来たことなんてないわ。」
――それはどうやって克服すべきだと思いますか?
「Money.ひとつの解決策は、やっぱりお金だと思うの。ジャンクショップに持っていけば売れるから、スカベンジャーたちはゴミを集めている。家庭でもゴミを分別すれば、お金が手に入るようになれば、速いと思うのだけれど。一部の地域や学校では、ゴミ箱が設置され、分別のレクチャーやワークショップが実施されているけども、ちゃんとできるようになるには、まだ時間がかかりそうだから。」
――日本に対して望むことはありますか?
「今日は炊き出しをしてもらったけど、こうしたボランティア活動を、これからもずっと続けてほしい。むしろ私は、ローカルなフィリピン人にこそ、この現状を知ってほしいし、日本を見習ってほしい。」